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ノベルNo.1「10(第十六回)」

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そもそも、何故、私は“10分”というキーワードに
寄りかかっていたのだろう。
本当は10分で何かが起きるというのは、
全てたまたまだったのかも知れない。
ただ、そのたまたま行動が起きた
時の時間が偶然10分単位となり、
“私の行動・現象は必ず10分”という
思い込みだったのかも知れない。

その思い込みがいつ生まれたかは分からない。

ただ、その思い込みによって、
無意識の中で行動を起こしていたのだろう。

そして、人間の思い込みというのは恐ろしいもので、
自分が起こす行動ではなくても、
今そこで何かが起こるという現象を
予測して、必然的にその場所へ私は行動していたのだろう。
そして、結果的に“10分間”で行動する
というのが意識の奥底に潜んで
いたものと考えると、“死”や“絶望”という
人の究極の終焉を迎えるキーワードが
意識の中に放りこまれるによって、
思い込みが揺さぶられ、
10分で行動が起こらなくなったのだろう。
もしかすると、カンノくんの母親が助けてくれた時も、
時間はずれていたのかも知れない。

なんだか、急に視界がクリアーになった。
今まで自分で勝手に自分を苦しめていただけだと思うと、
凄く恥ずかしくなり、ニヤけることしか出来なかった。
もう、時間なんて気にしなくていいんだ。
今、この時間、この瞬間を感じればいいんだ・・・。

(ケホケホッ・・・)

思い込み・・・か。
プロフィール

アキヒサナウ

Author:アキヒサナウ
かっこよくはなれません。

が、かっこつけます。

が、かっこつけたら、

ふざけます。

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